書籍

東浩紀・宮台真司, 『父として考える』, 2010年

東浩紀, 宮台真司両氏の対談を収めた『父として考える』は、ぼくの卒論の主題である共同性という主題について、非常に示唆的な点が多かった。ある意味、 ぼくの書こうとしていることを、圧倒的に上手く下書きされてしまった という感すらある。とくに、共同…

世界との関係の限界に挑むものとしての哲学――『レヴィナス入門』

熊野純彦 著(1999年) ちくま文庫 レヴィナスの思想はぼくの詩に訴えかけてくる。ぼくの詩はぼくの哲学に対して、少なからぬ着想を与えてくれると共に、その厳密性を損なわせもする。そういう意味で、かれの思想はぼくにとって危険を孕んでいる。しかし哲学…

ミクシィ・ピックアップ

4月に書いたミクシィの記事からいくつか抜粋(一部変更あり)。 4/12 マリアの心臓 という球体関節人形のギャラリーが渋谷にあるらしい。こんなのがあると知っていたらオフ会の後行ったのに……。 とりあえずギャラリーのサイトのURLを載せておきます。 http:/…

藤原正彦 『国家の品格』

新聞の書評や、他ブログで紹介されていた本を図書館で見つけたので読んでみた。既に返却して(珍しく次に予約が入っていた)手元に本がなく、引用などもできないので、簡単に書くことにする。 細かいところを見て行くと色々と反論したい部分もあったが、全体…

丸山圭一郎 『ソシュールの思想』

シニフィエ、シニフィアン、恣意性などの概念により、現代言語学の基礎を作り上げた言語学者、フェルディナンド・ソシュールの思想に関して、容易とはいえないまでも、分かりやすく書かれた本である。ソシュールの思想は構造主義の基礎にもなったものであり…