「萌え理論〜可能世界の恋愛感情〜」の記事『キャラクターのバラ売り論』に関して、ストーリーが進むにつれて適宜シナリオをダウンロード購入していく、という方法をふと思いついたので、実際に有用かどうかは分からないが、とりあえず以下に書いてみる。
私はエロゲー、ギャルゲーのシステムには疎いので*1、どのようにシナリオ分岐が行われるのか厳密なところは分からないが、とりあえず各シナリオが遅くとも中盤辺りまでには半ば完全に分岐してしまうものと仮定する。最初に購入するパッケージには共通シナリオの全部と、各分岐シナリオの初めの部分を入れておき、シナリオの分岐点に差し掛かった時点で、自動的に続きのシナリオのダウンロードを開始するようにする。画像ファイルや音声ファイルも含むであろうことを考えると、それなりに速い回線が要求されるが、ブロード・バンドの普及率を考えると*2、それ程ネックにはならないだろう。
この方法ならば、「青ひげノート」においてこの論に対する反対理由として挙げられている「新たな出会いの喪失
」という問題をある程度回避できるだろう。作業的コンプリートのシナリオをある程度進めた時点でそのキャラクターの魅力に初めて気が付く、という場合まではカヴァーしきれないものの、少なくとも完全なばら売りと比較においては、こちらの方法の方が「新たな出会いの喪失
」が生じる可能性は少ないだろう。
また、この方法ならば「積みゲー完全制圧への道程」において指摘されている、選択時に与えられる情報量の問題も解決できるのではないだろうか。そして、この方法において攻略キャラクターを選択する際に与えられる情報量は、ゲームを楽しむ上で適当なものであるようにも思われる。この場合ゲーム内選択と、メタ選択が同時に行われることになると考えられるが、その辺りは僕の手に余るのでこれ以上は触れない。
尤も、各シナリオがかなり速い段階で分岐するゲームに関しては、体験版の配付を行えばこのような方法を採る必要はないかもしれない。
関連ウェブ・ページ
- キャラクターのバラ売り論 [別窓] (萌え理論〜可能世界の恋愛感情〜 [別窓] / sirouto氏 / 2006-01-29)
- キャラバラ売り論2 [別窓] (同上 / 2006-01-30)
- キャラクターのバラ売りの問題と可能性 [別窓] (青ひげノート [別窓] / terasuy氏 / 2006-01-29)
- 自ら世界を編み上げるということ [別窓] (積みゲー完全制圧への道程 [別窓] / 2006-01-30)