いくつかの思考の断片(5)

以下、オフ会中のメモより。下掲の詩『言語、乖離、虚構、現実』も同様。

  • 直接的体験と間接的体験の間には、それが記憶となった時点で(或いは体験のその瞬間においてさえも)、本質的な差異はないといえる。直接的体験の方がもっともらしく感じられるのは、その体験時におけるインパクトの強さが、間接的体験よりも勝るから、という理由によるもので、その違いは同一軸上で相対的に語りうるものである。
  • 「人」という概念は肉体、精神のいずれに属しているものだろうか。
    • そもそも「肉体、精神」という区分は正当なものだろうか。例えば他に「生命」「記憶」といった区分も検討すべきかもしれない。
  • 私は私が直接的に感覚によって捉える事ができる事物を、そのほぼ100%がほぼ100%の確率で実存する世界の現れであると信じているが、それでもそれは私にとって一つ虚構でしかない。
    • それは如何なる意味で虚構なのだろうか。それは現実の2次的な現れであるという意味で虚構なのだろうか。