6/27 『第三の嘘』

一人称単数でありながら、前作までと同様曖昧な描写は用いられていない。本作の内容は一見矛盾のない様に思われるが、前作の結末故に、一体どこまでが真実なのか、この物語を語る主体は一体誰なのか、と云う疑問が沸き、不思議な感覚を生み出している。

優れた三部作の最後に相応しい作品である。

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