性別による役割分担への異議の論拠について

性別による役割分担に異議を唱える際、男女は能力的に等しい、などということを論拠にすることは、生物学的に少なからず誤謬であり、不適当だろう。

しかし、現代においては、これらの生物学的な性差の内の少なからぬ部分が、何らかの技術を用いることによって、補い得るものとなっていると考えられる。だから、技術の発展によって、性差による役割分担は合理性を失いつつある、ということを基に、この主張を為した方が適当だろう。

これは、性別以外にも年齢やその他の身体的特徴,そして一部の文化的背景(例えば母語)等、他の要素に関しても言えることだろう。そして技術というものは、一つには、そういった目的で使われるべきものである、と私は考える。