『ネコソギラジカル』

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

なんか色々バランスが崩れかかっていたけれども、キャラクターのインフレーション等々を考慮すると、まあなんとか巧く纏めたといった印象。いや、やっぱり崩れてしまっているかもしれないが。

シリーズ全体の長さとしては妥当だと思われる。戯言遣いがこれ大きく以上変化することはなかっただろうし、これ以上続けてもマンネリに陥ってしまっていただろう。もう少し短くても良かったぐらいかもしれない。独特の文体も、最後の方になると少し食傷気味だったし。

 最後に、戯言シリーズの中で好きな巻を挙げると、単独では『クビシメロマンチスト』、シリーズの一部として考えると『ヒトクイマジカル』あたりになるかと。

mixi 2006年7月5日