倦怠と覚醒の夜

躰は奇妙に怠く
わたしの四肢に嘔吐を迫る
身体の認識は侵され
グロテスクに変容する
混沌の塊がわたしを囲み
しかしそれはわたし自身の造形でもある
流線型に感覚される後頭部は
わたしに成りそこねた臓物を溜め込んでいる
倦怠と覚醒に苛まれる暗闇の夜
全ては私でありながら異物