短歌5首

ISO 感度 400i のフィルムなら夢の残滓を撮れるだろうか

倒れたる人形の下に隠されたを忘れて踊りに行った

死の恐怖それは〈私〉のないことというより〈他者〉の顕れぬこと

それぞれの命への思い異なるという異なりも人それぞれで

蝉を見て怖がる娘見て嬉しがるわれ見て怒るきみ見て凹み