短歌8首

わずかなる望みに賭けて通うことすべての歌を詠みつくすほど

言い訳をするために生きているような日々に嫌気が差し全て切る

川岸で独り寝ているきみ探し煙草の灯りじゃ暗すぎるけど

その手紙3年前のものならば笑えるけれど実は去年の

ヨーグルトたんとお食べと言いしきみいまとなっては斑に見えて

缶入りの素麺汁を分け合ったきみの故郷は一度も訊かず

黒髪の少女を描いた Schiele の画ポスターにしてあの娘を捜す

生卵片手で割れず全自動卵割り機を購いに行く