短歌8首

静かなる独りの饗宴耽る夜露悪的な写真が撮りたい

昨日日が暮れてそれから小便をなん度?明日から授業が始まる

真夜中の灯り落とした闇の中狂った時計ただチクタクと

ぬばたまの闇にもすこし馴染んだらなにかが見えるきみの帽子だ

夜の雲見ながらきみも見てるかと逸らしたそれがぼくの敗因

流感に罹るべしふとわずかでもきみの不幸を願ったぼくが

美しい青き空見て寝て起きて夕焼けを見てカーテン閉める

真夜中の団地の屋根の四つ隅の赤い灯を見て泣きたくなった