短歌8首

ブレーカーなん度か落とすそのうちに冬にも少しずつ馴染んでく

真夜中のマクド恢復する生の感覚募る人恋しさが

こんな夜遅くに呼べる人なんていないと思うそれは逃げか

独りでも声上げ笑えるぼくだけどそれを思えばさらに虚しく

起きている人にだけしか架からない電話あればと思うけどでも

われ安心せよわれはまだ生き生きと孤独を感じているではない

トーカー一歩手前のその一歩手前の積極さがあらまほし

体重は 49 のままでしたきみの重みが必要なのか

本当にだれかに頼るべきときはもう頼りかたすらわからない

5 7 5 7 7 の数えかたすら分からなくなるようなときを知ってる?

せき立てるものはもうないのになぜだ今日はやたらにトイレが近い

まだ触れぬきみのその肌の温度のまったく人間らしくあらんと