短歌 17 首

イブの夜にちり紙の量多いのは感冒のせい少し寂しい

風の鳴る夜いつまでも眠れない孤独の気配われを苛み

眠れぬ夜あなたがここにいてほしいそのあなたさえだれか分かれば

TL に鈴木謙介現れて朝に気づいてカーテン開ける

ぼくはまたおんなじようにミスをして今日も体育座りの時間

きみ起きる前にビニール紐探す首を〆たいわけではないの

帰り道マーブル・チョコが食べたくてただそれだけでコンビニに寄る

大掃除古い写真を火にくべていまさら気づくきみへの想い

我が家には暖炉があると云ったらば暖かき友いつも集いて

この歌手の歌はよく聴くその声は過去のだれにも似てはないから

唇を荒れたまんまにしてるのはキスしたいのを隠したいから

このさきもずっと独り? と問いみれどその問いすらも実感がなく

あまりにも傷を見知ってしまったがゆえにいまさらわが身は切れず

男でも女でもない人がいい孤独のぼくを抱きしめるのは

恋という文脈はただ疎ましくきみに会いたいそれだけなのに

このパンはなぜこんなにも不味いのかあの娘のことは忘れたはずだ

おまえをさ×してやるほら早くこっちに来いよ 全てやめたい

神はもうどこにも見えぬそのことがわれの救いを証ししている

河原温ボットが黙るそのときも世界はなにも変わらぬことが

#jtanka タグに神詠む歌 2 つ並びしことは奇蹟ではない!

もうおれは痛みのための痛みにて得られるようなリアルは要らぬ

特別な意味などなにも要りはせぬ煙草の煙見てくれるなら

もうどこへ行くこともないコンパスを壊し S 極で目玉を刺す

フラスコに活ければ白衣着たあの娘きっと綺麗に染まるんだろな

器具触る色なき服を着たきみを見たらもう実験室から出れぬ