たれをかも会う人にせん 決め倦ね ただ偶然を待兼の山
眠れない暑い空気のせいじゃないむしろ温度の欠如がゆえに
夢がもう叶わなぬことにうすうすと気づきつつある少女のように
まだ中二病から抜け出せない少女 ぼくの隣でポエムを詠んで
本物のファリック・ガールに生えているファルスはきっと美しいはず
あが友の危うい恋のあくる日にあなたはなにを明かそうとする
また恋をする女へときみなりて ぼく物語から字引きへと
鳥の声 飛行機の音 虫の音 また鳥の声 きみは地中だ
Je t'aime と I love you はどれほどに違うのだろう きみに問いたい
きみがもしガイノイドだというのなら 黙ってきみの「顔」を見つめる
虫のなく秋の夜長にコンビニは遠く湿気モクの山を漁る
許さぬ と云われたことを乗り越える 大阪の夜 信号は赤*1
ニコ動の時報を聞いてなん時間? これが楽しくて寝ないんじゃない
友がみな院試に受かりゆく日々よ 鼻に煙草の灰が入った!
どうしても起きなきゃいけない朝がある きみは遠くにいるのだけれど
触れるより触れられたい と思うのだ 異なる性をもつあなたには
触れられるよりも触れたい 同じ性もつあなたとの違い知るため
6 時には名を知らぬ鳥鳴き始め ――出会いを夢に求むべからず
長月に喪服を脱いだけどきみの遺した毒はまだ吐き出せず
もういっそ刺してほしいと願えども あなたの腕はもう消えている
消失という言葉もてあの日々を語れどもそに尽きるわけなく
いま戻りたる人の顔眺めれど やまぬ孤独の意味は分からず
生と死の 2 つの文字を組み合わせ 記号の呪い葬り去らん
あを指して リア充 と呼ぶおまえ あが顔をなぜ 思い出せない と云う
Check it out と叫ぶテレビを殴りつけ 街でなにかを探す気もせず
これなるは知識のレメディ 希釈したドグマを読めばもう騙されぬ
ようぐそうとほうとふ! いあ! いあ! などという叫びをあげたくなる夜明け前