カッターの芯を折るとき 根元から折れてしまえ と密かに望む
あの人は白い下着を洗うとき漂白剤を入れるだろうか
薄汚れたブラウン管の TV の画面に指で 生きろ と書いた
タッカーに 1 本芯を入れて持ちその 1 本も錆びるまで待つ
俊足の少女になりたい 秋の夜をゆっくり歩きつつそう思う
りっちゃん とだれか云うたびアイマスの話にわざと勘違いする
その本が机の上から落ちたのはこちらの世界が最善だから?
そんなふうに泣きたい夜もあるものね きみの背中をぼくは蹴るけど
――在学中打ち込んだことはなにですか
――終日 惰眠を貪ることです
大好き と 2 回言われてその先を想像したら怖くて萎えた
Je t'aime と云われることは恐ろしい
je とaimer とにte が潰されて
黒っぽい装いをしてコンビニに煙草を買いにちょっと出かける
麺汁と麦茶誤り売ったとうヘリコプターは今日も飛ばない