ごみ捨て場の問題

ごみ捨て場の腐臭をうまく想像できないぼくに
どうしてごみ捨て場の問題を語ることができるだろうか
ましてやごみ捨て場に息づきうる生命について
うまく想像できないぼくに
だがぼくは それでも
ごみ捨て場の問題について語ることを迫られる
だからぼくは 結局
ありきたりに
しかしわずかに反抗を試みながら
いずれにせよたどたどしく
答えてしまうのだ

そのように答えてしまうことと
想像力が不充分であると言い訳をして答えないことと
いずれが欺瞞なのだろうか
そのことに答えられないままぼくは
比喩的な意味において
今日もプラスティックを喰い
生ごみを喰う
(そう
 ある種の人たちが好みそうなよくできた比喩)