ミクシィ・ピックアップ

5月上旬のミクシィの記事から抜粋(一部改変あり)。

5/2 『きみとぼくの壊れた世界』 西尾維新

この小説には何某かの快感がある。それは主体と構造の快感かもしれない。

はてなダイアリーに書いた「全ての人間は、自分以外の主体になれないという意味合いにおいて、等しく異常(Crazy)である。」という考えは、この作品を読んでいる途中に思いついたものである。

5/7 [映画] 『2001年宇宙の旅

非常に難解な映画だが、映像が素晴らしくそれだけでも充分に見る価値がある。静的であるにも拘らず殆ど退屈しない。宇宙を描いた映画としてこれ以上のものは想像できない、といっても過言ではないかもしれない。

5/7 [漫画] 『神童』

音楽好きは是非一度手にとってみて欲しい。さそうあきらの絵柄は好き嫌いが分かれるかもしれないが、僕の様に彼の画に魅力を感じる人は、きっとそこから素晴らしい音楽を感じ取ることが出来るだろう。

5/9 [映画] 『イージー・ライダー

僕の理想は果たしてどこにあるのだろうか。そんなことを考えさせられた。僕の理想はヒッピーや放浪者ではない。だが彼らの象徴するものに、僕が憧れるのもまた事実である。そしてそれは或いは僕の理想からそう遠くない場所にあるのかもしれない。

しかしこの映画の結末は、その憧れの対象が、例え一時手に入れたと思われても、最後には永遠に失われてしまうのだと、訴えかけてくるかのようだ。

5/10 [音楽] フロイド『狂気』トリビュート

キング・クリムゾンディシプリン期以降の)がピンク・フロイドの『狂気』をカヴァーしたら面白いんじゃないだろうかと思っていたので、エイドリアン・ブリュー(ギター)やトニー・レヴィンチャップマン・スティック)の参加しているこのアルバムは、ちょっと聴いてみたい。

5/10 [映画] 『地獄の黙示録

人間はかくも狂気に近いところにいるか、それともヴェトナム戦争という状況があまりにも特異すぎるのか。

そもそも私には何が狂気で何が正気なのか分からない。

5/10 [書籍] 『NHKにようこそ』

ここに描かれている精神は、その方向性こそ多少異なりはするものの、僕がかつて体験したものとそう遠くはないだろう。

ただ、描写は様々な面において「適度に」であるように思われる*1三田誠広庄司薫*2の青春小説と、ある意味同質のものであるようにも思われる。

*1:それが良いか悪いかは別として

*2:因みに僕は、三田誠広は好きじゃないが、庄司薫はそうでもない