2011-01-01から1年間の記事一覧

短歌 16 首

艶本を背伸びしなけりゃ届かない場所に置くのは父親だけか*1 本当のことを言ったらもう人は詩でおのれを救えなくなる *2 純粋なキッチュとしての新世界よりの響きを Inbal は振る*3 ちはやふる神ではあらぬ あらぶるというわけもなし ただ黙すべし そういえ…

短歌 8 首

温泉地 飯の高くて N くんは ガストはないか と言い出す始末 東京は夜の七時 と送っても歌の続きをきみは知らない 流星を探す代わりにきみの背の黒子を数え願いを告げる 賭けのごと薄き願いは星よりもむしろ微小な世界へ告げよ わがうちに混じる半身の乙女と…