社会

インターネット上における表現行為の公性と親密性

以下の文章は、A.A. 教授の集中講義のレポートとして、8月11日付けで、提出したものに、一部改変を加えたものである。 インターネットの普及は、芸術ないし表現行為の様相を変容させつつあり、表現行為とコミュニケーションをめぐって、新たな地平を切り開く…

多様=性

この文章について。 この文章は、2007年8月に、O.M. 教授の「現代の差別を考える ――マイノリティを考える――」の講義の期末レポートとして提出したものに、一部加筆修正を加えたものである。 私という「性的人間」について 私は大江健三郎氏に倣って、自らを…

合衆国における侵略の歴史と銃規制

アメリカ合衆国において銃規制に反対する際の主張として、銃は合衆国の文化や歴史と密接に関わっているから、というものがある。確かに合衆国の開拓の歴史は銃なしには語りえないだろう。だがそこでは、銃が関わってきた合衆国の文化,歴史のある側面が見落…

性別による役割分担への異議の論拠について

性別による役割分担に異議を唱える際、男女は能力的に等しい、などということを論拠にすることは、生物学的に少なからず誤謬であり、不適当だろう。しかし、現代においては、これらの生物学的な性差の内の少なからぬ部分が、何らかの技術を用いることによっ…

防衛庁の防衛省への昇格に就いて

僕は日本国と云う国の立ち位置を考えると、独立性を守る為には最低限の防衛力は持っておくべきだ、と考えているので、この昇格には特に反対しない。然し、順番を少し間違えているのではないだろうか、とは思う。何と間違えているのかと云うと、憲法改定とだ…

小学校英語必修化は必要ない、しかし義務教育における英語教育は必要である。

小学校英語必修化反対!/教育再生会議 (ひとつのれい / reithe1 氏) 私は、英語を小学校から必修にすることに対しては反対だし、上記のリンク先で述べられているように、もっと義務教育においても受けられる教育の選択肢を増やすべきだ、という考えにも、…

一側面からの批判の容易さ ―― 朝日新聞の投稿記事に対して

昨日の朝日新聞の「声」欄に寄せられていた投稿記事が酷かったので、反対意見を書いてみた。採用されるか分からないが、一応朝日新聞の方にも送ってみるつもりだ。以下に掲載する。 一側面からの批判の容易さ 物事を一つの側面から批判することは容易い。だ…

電気用品安全法(PSE法)

各所で、その問題点に関して批判がなされている電気用品安全法(PSE法)に対する署名のページを見つけたのでリンクを貼っておく。この署名活動はJSPA(日本シンセサイザー・プログラマー協会)によるもので、音楽家の坂本龍一氏らが呼びかけを行っているもの…

ライブドアの堀江貴文元社長はなぜ非難されたのか。

『東横インの西田憲正社長の発言はなぜ懸命でないのか。東横インの西田憲正社長の発言はなぜ憎めないのか。』で述べたことは、ライブドアの堀江貴文元社長にも応用できるだろう。 今回堀江社長が逮捕されたのは、実際に法を犯したからであるが、そのことが発…

東横インの西田憲正社長の発言はなぜ懸命でないのか。東横インの西田憲正社長の発言はなぜ憎めないのか。

東横イン不正改造問題に対する西田憲正社長の、どんなちっちゃな条例違反でも、違反は違反だから、軽く考えてはいけない。時速60キロ制限の道を67〜68キロで走ってもまあいいかと思っていたのは事実。これからは60キロの道は60キロできっちりと走ると肝に銘…

法と慣習

「東横インの西田憲正社長の発言はなぜ懸命でないのか。東横インの西田憲正社長の発言はなぜ憎めないのか。」を書きながら思いついた、法と慣習に関する考えを以下に書く。 法は絶対的なものであり犯してはならず、法に対し不満があるならばそれを改変する努…