2006-01-01から1年間の記事一覧

短歌

白妙の雪の積もりてオーディオの音の変わるぞいと面白き

狂歌

類〔るい〕の骨食いて狂いしアメリカのうしと見し世ぞいとど狂わん

大麻を「喫む」?

煙草は「喫む」と言うが、大麻も「喫む」と言うのだろうか? しかし、日本での大麻に対する過剰な反応は何とかならないものだろうか。ヨーロッパ各国で大麻の規制が緩和されつつ昨今、本当に大麻がそこまで厳しく規制するべき程にまで有害なものであるのか、…

防衛庁の防衛省への昇格に就いて

僕は日本国と云う国の立ち位置を考えると、独立性を守る為には最低限の防衛力は持っておくべきだ、と考えているので、この昇格には特に反対しない。然し、順番を少し間違えているのではないだろうか、とは思う。何と間違えているのかと云うと、憲法改定とだ…

無題

人間の身体が美しいという奇跡 我々の美の感覚が 人間の身体を美しいと言う奇跡 私はその奇跡を歓ぶ

英語における無性(中性)三人称単数代名詞

英語において、人物を指す三人称単数代名詞は "he" と "she" であり、性別に言及せずに用いることのできる三人称単数代名詞は本来ない。しかし、数千人に一人の割合で、一般に半陰陽などと呼ばれる、男性でも女性でもない性別を持つ人がいることを考慮すると…

小学校英語必修化は必要ない、しかし義務教育における英語教育は必要である。

小学校英語必修化反対!/教育再生会議 (ひとつのれい / reithe1 氏) 私は、英語を小学校から必修にすることに対しては反対だし、上記のリンク先で述べられているように、もっと義務教育においても受けられる教育の選択肢を増やすべきだ、という考えにも、…

リンク集更新

リンク集のオンライン店舗に "Amazon.co.jp" を追加した。 数週間前に "Arcam Books" と "HMV" へのリンクを追加したことを、トップ・ページで報告することを忘れていたので、併せて記す。

一側面からの批判の容易さ ―― 朝日新聞の投稿記事に対して

昨日の朝日新聞の「声」欄に寄せられていた投稿記事が酷かったので、反対意見を書いてみた。採用されるか分からないが、一応朝日新聞の方にも送ってみるつもりだ。以下に掲載する。 一側面からの批判の容易さ 物事を一つの側面から批判することは容易い。だ…

一つの仮定における身体のディレンマ

もしも永遠に自分自身の身体と一切の身体的感覚を失う代わりに、身体という桎梏から解き放たれ、純粋な精神として世界に直截的に関係することが出来るように様になるならば、私はそれを選ぶだろうか。世界に対し自由に直截的に関係することは、私が憧れて已…

6/27 『第三の嘘』

作:アゴタ・クリストフ 訳:堀茂樹 一人称単数でありながら、前作までと同様曖昧な描写は用いられていない。本作の内容は一見矛盾のない様に思われるが、前作の結末故に、一体どこまでが真実なのか、この物語を語る主体は一体誰なのか、と云う疑問が沸き、…

『ふたりの証拠』

作:アゴタ・クリストフ 訳:堀茂樹 文体の引き起こす戦慄は、前作に劣るかもしれない。しかし、三人称ではあるものの、前作と同様の曖昧性を一切省いた文体が用いられており、それにも関わらず私は、そこに描かれている人物の、そこから感じ取れる感情に惹…

6/24 『羊たちの沈黙』

監督:ジョナサン・デミ 出演:アンソニー・ホプキンス、ジョディ・フォスター 素晴らしい演技。素晴らしい緊張感。狂気は知性と共に在って、最も恐怖を引き起こす。 関連商品(Amazon.co.jp) DVD

6/21 『阿修羅ガール』 此岸と彼岸

作:舞城王太郎 此岸と彼岸の均衡感覚において、田口ランディよりは優れているが、町田康には及ばない、といった感じである。主人公は自身の彼岸体験を相対化して見せているが、それに比べて作者が充分に相対化しきれていないような印象を受けた。尤も、臨死…

6/17 「愛している振りの可能性 −プロフェッショナルへのアウトソーシング−」

愛の不可能性について (ロリコンファル / kagami 氏) 愛している振りの可能性 −プロフェッショナルへのアウトソーシング− (同上) 僕が今まで「愛」に関する言説に対して抱いていた違和感を、この文章は上手く説明してくれている様に感じる。

6/13 『悪童日記』 文体の戦慄

作:アゴタ・クリストフ 訳:堀茂樹 一切の内面描写を含まず、曖昧さを省いたその文章に、しかし私は戦慄を覚える。このような文体で自らを記述する主体として描かれた「僕ら」は、その精神は、あまりにも強すぎる。 簡潔さ故に読みやすく、純文学読みにも、…

6/12 『時計じかけのオレンジ』

監督:スタンリー・キューブリック 主演:マルコム・マクダウェル 暴力、秩序、政治、世論。これらはどれも美徳にも悪徳にも成りうる。暴力者と為政者の馬鹿らしい茶番。正義の空虚さ。 関連商品(Amazon.co.jp) DVD

mixi 記事抜粋

今日付けの記事は、全て6月中旬から下旬の mixi の記事からピックアップしたものです(一部加筆修正あり)。

私の代わり

私に代わりがないということは この鉛筆に代わりがないということと 然程変わりがないのかもしれない そして現在私が存在する現実において 私の代わりが存在しないとしても 別の現実においては 存在しているかもしれないしかし僕にとって私はあまりにも密接…

表現(偽る為の、曝け出す為の)

私は自分を偽る為ではなく、自分を曝け出す為に、表現すべきなのだろうか。それとも、表現というものは、どう足掻いても、自分を偽るためのものとなってしまうのだろうか。

押井守監督『機動警察パトレイバー 2』の虚構と現実

執拗なまでの都市の描写。私は都市の象徴的イメージに惹かれる。しかしこれは私が求める都市のイメージなのだろうか。私の求める都市とは、その秩序と無秩序が入り混じった虚構性の中において、辛うじて、しかしある種の強力性を帯びて、現実性が浮かび上が…

『ロリータ』

作:ウラジーミル・ナボコフ 訳:大久保康雄 ロリータ・コンプレックスの語源として語られることの多い作品であるが、その実非常に文学的魅力に溢れた作品である。この小説の魅力は、その倒錯性よりも寧ろ、ハンバート・ハンバートという一人の男性の、優れ…

『機動警察パトレイバー 劇場版』

監督:押井守 ストーリーの展開は大変良く、観ていて飽きない。コンピューターの暴走の危険性や、警察と企業の体質などに問題提起したメッセージ性も、嫌らしさを感じさせず上手く取り込んでいる。 ただ、作画は個人的にあまり好みではなかった。機械や建造…

『ヒトクイマジカル』

作:西尾維新 登場人物がそろいも揃って自分の哲学を語ってしまっているあたりどうかと思う部分もあるが(個人的にはそういうのは好きなんで問題ないが)、この作品の不安定性は魅力的だと感じる。 今作で揺さぶりを掛けられた戯言使いが、次作でどのような…

『煙か土か食い物』

作:舞城王太郎 この作品の含む「純文学」的な主題(血、暴力、生死)は、戦後日本文学においては決して珍しいものではないだろう。しかしミステリという形式によって書かれたこの物語からは、独自の破壊力が感じられる。そしてそれは勿論ミステリという手法…

「そこそこの才能を持つ人2.0」

そこそこの才能を持つ人2.0 (too sweet to eat) 3,4はかすっている様に思う。3については文学、美術、音楽に手を付けたことがあり、現在も詩作を行っている。しかしそこに圧倒的なものは見出せないし、他の影響から頭を出すだけのオリジナリティも見出せな…

ミクシィ・ピックアップ(2006年6月上旬)

6月上旬のミクシィの日記よりピックアップ(一部加筆修正アリ)。

「おたく」と「オタク」「サブカル」

「浸透と拡散」以前の「おたく」の行動的要素(或いは欲望的、快楽的要素)を引き継いだのが現「オタク」であり、思考的要素をファッションとして引き継いだのが「サブカル」ではないだろうか。 「オタク」にも思考的要素は引き継がれているが、それは「おた…

行動の選択

行動を選択する際の各々の選択肢の比較の方式は、「順位」ではなく「レーティング」を用いるべきだろう。

おたく、サブカル、マニア

「おたく」という主体的存在性(精神的、深層的)。 「サブカル」という態度(視点、表面的)。 「マニア」という目的性(物質的、行動的)。