2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

赤緑色の線

網膜に焼き付いた その赤緑色の線は いつか私に訪れるはずの 断絶を思わせる 私はそれを一時でも早く 思考の外へと追い出したいのだけれど 瞼を閉じても 私は逃げられない

鈴木芳樹氏へと捧ぐ二首の短歌

更新を待ち続けていたウェブログのフィードを外すその悲しさよ いや、あるいは外さずにおくべきか。 持ち主の往ってしまったウェブログのフィードはしばし外さずにおく 関連ウェブサイト pêle-mêle(鈴木芳樹氏)

森山大道写真展『凶区 -Erotica-』,『木村伊兵衛のパリ』展、短評

森山大道氏の写真は、平面的にも立体的にも二重に迫ってくる。 S.K. 氏の、木村伊兵衛氏の写真はなに一つ欠けてもいけない絶妙の均衡の上にある、という評は、言いえて妙だろう。色彩の配置も絶妙としか言いようがない。 関連ウェブサイト 森山大道写真展『…

神と賽子

「神は賽子を振らない」のではなく「神は賽子の全ての目を一度に出す」*1のではないだろうか。なお、ここでいう「神」は、Spinoza の神に近い「=世界」としての〈神〉である。 キーワード スピノザの神 神はサイコロを振らない 神は賽を投げない 不確定性原…

世界の一つの現れと認識者

一としての世界があり、時間や空間といったものは、その認識における一つの現れである、という解釈を私は考えている。だがここで、認識者は、世界にとって,あるいは世界において、いったい何であろうか。認識者は当然世界の内にあるのだ、と考えると、そこ…