2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

私と〈他者〉との関係における私の自由の有無

以下の文章は、わたしの敬愛する友人 S.S. 氏との議論において、かの女から提起された問題に対する返答として、Emmanuel Lévinas の思想に対する、極めて狭く浅い理解に基づいて書かれた。なお、ここに掲載するにあたって、文体を改めた。 かの女がわたしに…

短歌二首

会いたいが会えば気まずい片思いされど会えれば嬉しさぞ勝る 来て欲しいメールは待てども暮らせども来ぬがスパムは画面を埋める

短歌

こんなときも恋の歌えぬぼくがため代りにきみが歌ってくれよ

〈国家中心主義リアリズム〉か〈ネオ制度主義〉か

つねに暴力でしかない〈世界〉の中において、ある「平和」を求めるならば、関わることで暴力が生じざるをえない〈他者〉に対して、かれがその暴力を受け流し、あるいは糧とすることを願いながら関わる以外のすべはないに等しい*1。ここで“〈国家中心主義的リ…

なぜ話し言葉においては書き言葉においてより外来語を多用してしまうか

ぼくは書き言葉〔écriture〕においては外来語を極力使わないようにしている。けれども、話し言葉〔parole〕においては、ときに顰蹙を買うほどまでに、外来語を多用してしまう。これはなぜだろうか。まず思いつく理由は、日本語には同音異義語が多く、特に訳…