2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧
執拗なまでの都市の描写。私は都市の象徴的イメージに惹かれる。しかしこれは私が求める都市のイメージなのだろうか。私の求める都市とは、その秩序と無秩序が入り混じった虚構性の中において、辛うじて、しかしある種の強力性を帯びて、現実性が浮かび上が…
作:ウラジーミル・ナボコフ 訳:大久保康雄 ロリータ・コンプレックスの語源として語られることの多い作品であるが、その実非常に文学的魅力に溢れた作品である。この小説の魅力は、その倒錯性よりも寧ろ、ハンバート・ハンバートという一人の男性の、優れ…
監督:押井守 ストーリーの展開は大変良く、観ていて飽きない。コンピューターの暴走の危険性や、警察と企業の体質などに問題提起したメッセージ性も、嫌らしさを感じさせず上手く取り込んでいる。 ただ、作画は個人的にあまり好みではなかった。機械や建造…
作:西尾維新 登場人物がそろいも揃って自分の哲学を語ってしまっているあたりどうかと思う部分もあるが(個人的にはそういうのは好きなんで問題ないが)、この作品の不安定性は魅力的だと感じる。 今作で揺さぶりを掛けられた戯言使いが、次作でどのような…
作:舞城王太郎 この作品の含む「純文学」的な主題(血、暴力、生死)は、戦後日本文学においては決して珍しいものではないだろう。しかしミステリという形式によって書かれたこの物語からは、独自の破壊力が感じられる。そしてそれは勿論ミステリという手法…
そこそこの才能を持つ人2.0 (too sweet to eat) 3,4はかすっている様に思う。3については文学、美術、音楽に手を付けたことがあり、現在も詩作を行っている。しかしそこに圧倒的なものは見出せないし、他の影響から頭を出すだけのオリジナリティも見出せな…
6月上旬のミクシィの日記よりピックアップ(一部加筆修正アリ)。
「浸透と拡散」以前の「おたく」の行動的要素(或いは欲望的、快楽的要素)を引き継いだのが現「オタク」であり、思考的要素をファッションとして引き継いだのが「サブカル」ではないだろうか。 「オタク」にも思考的要素は引き継がれているが、それは「おた…
行動を選択する際の各々の選択肢の比較の方式は、「順位」ではなく「レーティング」を用いるべきだろう。
「おたく」という主体的存在性(精神的、深層的)。 「サブカル」という態度(視点、表面的)。 「マニア」という目的性(物質的、行動的)。
リンク集の音楽関連(非個別ミュージシャン)サイトに「Rock は演奏で決まる」を追加しました。
リンク集に音楽関連(非個別ミュージシャン)サイト6件を追加しました。("Cue" "KEPY" "Office Chipmunk" "Wish You Were Here" 「プログレッシヴ・ロック・ファンタグラフィ」「ロック世代のポピュラー音楽史」)
病院坂黒猫の「分からないことがあるぐらいなら死んだ方がましだ」という台詞は、非常に馬鹿げているが、分からないでもない。2006/5/15 新書
苦悩さえも相対化されてしまう。2006/5/14
どんな助けを求めればよいのか2006/5/14
物語を求めるあまり、虚構の物語に。2006/5/14
何を求めているというのだ! 誰かの助けを? 一体誰の!ただ何をするともなく 何をする気もせず2006/5/14
不覚にも表紙に萌えてしまった(爆巧いですね実に。戯言度合いも、ミステリとしての出来も、日本語の崩壊具合も。注目もされるわけだ。西尾維新は自分の青臭い戯言的なエンターテインメント性に自覚的な、いわば知的快楽をエンターテインメントの要素として…
分かりにくい映画である。しかし、この映画が「映画」である、ということはまぎれもない事実だと思われる。そしてその「映画」は何か異質なものとしての「映画」である。しかしこの映画は美しい。楽しく物悲しく、そして美しい。やはり私はフランス的な美し…
僕はなぜ天才が出て来る物語に魅せられるのだろうか。それはおそらく僕が天才になりたいと非常に強く望む人間だからだろう。 僕は自分が天才おそらく天才にはなれないだろう。だがまだどこかで自分がいつか天才として覚醒する可能性を信じているのかもしれな…
以下の記事は5月中旬のミクシィの日記から抜粋(一部加筆修正)。
エロゲーはアニメよりも強し グーグルの新しいサーヴィスを活用した興味深い記事。僕の消費量及び影響力は「漫画≒小説>>アニメ>>>ゲーム」なので、それとは逆に近いこの結果はなかなか興味深い。 ただ、グーグル・トレンドを用いた比較方法に関して、少…
編集上の都合により、この記事は http://d.hatena.ne.jp/yuta3_21/20060602 に移動しました。