2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

水族館で生きものを撮る、ということ――Y.Ksmt22 氏 ‘A Little Aqua’ について

水族館で生きものを撮る、というのはどういうことだろうか。Y.Ksmt22 氏の組写真 ‘A Little Aqua’ を見ていて、そんなことを考えた。生きものそのものを撮るなら、水族館という人工的な環境ではなく、自然の中で撮った方が、ぶがあるように思われる。だから…

主題詩「徳利」(散文詩1篇,短歌1首)

以下の詩歌は、William Yaroughs 氏と、Archenology(仮)氏とともに、そろぞれがぼくの出した主題によって詩を詠んだ際の作である。なお、細部に改変を加えた。 きみが呉れた徳利に いまでもぼくはなみなみと 酒を注ぐことができない 溢れさせちまうのが怖…

殺人という非・倫理の倫理性

殺人は、非倫理的な行いである。それは、倫理という枠組みの中で非難される行いである、という意味で非倫理的なのではない。それは倫理の範囲を超えた行いである、という意味で非倫理的なのである。殺人という行いは、倫理の可能性を封じてしまう。他者を殺…