6/13 『悪童日記』 文体の戦慄

一切の内面描写を含まず、曖昧さを省いたその文章に、しかし私は戦慄を覚える。このような文体で自らを記述する主体として描かれた「僕ら」は、その精神は、あまりにも強すぎる。

簡潔さ故に読みやすく、純文学読みにも、大衆文学読みにも、ライト・ノヴェル読みにも、そして普段は読書などしないという人にも、漏れなくお薦めできる傑作。

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