主題詩「徳利」(散文詩1篇,短歌1首)

以下の詩歌は、William Yaroughs 氏と、Archenology(仮)氏とともに、そろぞれがぼくの出した主題によって詩を詠んだ際の作である。なお、細部に改変を加えた。



きみが呉れた徳利に
いまでもぼくはなみなみと
酒を注ぐことができない
溢れさせちまうのが怖くてね
そんな臆病なぼくを
きみは好いてくれている と思っていたけれど
いま思えばどうやらそれは
ぼくの思い上がりだったようだ
今夜もぼくは八めてしまった
あえてそうしてるんだ なんて云ったら
それはあまえているんだろうか



徳利がまだ空かぬ間に寝ちまったきみのうなじをひとり眺めつつ