それはまるで私が言語から離れていくような感覚 もはや私は私自身以外の者が放つ言葉が あまりにも遠すぎると感じている 私の外部の諸所の事物は限りなく境界を薄め しかし私と外界の間の境界は更にその存在感を強める 私は現実と虚構の間の仮想的な区分が 取り払われた世界に近づきながら そこからはあまりにも自分が遠いと感じる 現実と虚構の間になんら本質的な差異がないと知る私は 果たして幸せなのだろうか 激しい眠気に襲われ言語から乖離していく中に それを実感した私は 虚構と現実との間に確かな境界が存在すると信じ そのことを悲しむ者と比べ 果たして幸せなのだろうか