物語の喪失と渇望

ああ、一体どうすれば
僕はこのニヒリズムから逃れることができるのだろうか
私は物事を相対化することを求め
しかしそのたびに僕はニヒリズムに陥っていく

僕は物語を失ってしまったのだろうか
その物語は終わってさえいない
ただ僕はそれを失ったしまったように思う
虚構の物語に触れたとしても
僕がそれを虚構だと信じている限り
それは本質的に僕を救いはしない

そう、かつて僕が現実であると信じていた物語は
虚構であると暴かれてしまった
僕はもう二度と新たな物語を手に入れられないのだろうか

そんなはずはない!
僕はきっと新たな物語を手に入れられるはずだ
そもそも僕は物語を失ってしまったと信じているだけで
まだそれを失いきってはいないのではないだろうか

私は渇望する
物語を
ただひたすら
渇望する

僕は一体何を礎に
生きていくべきなのだろうか

私は渇望する
物語を
ただひたすらに

僕は一体このニヒリズムから
逃れることができるのだろうか

私は渇望する
物語を

いつか僕がそれに耐え切れなくなったならば
僕は生きていけるだろうか
僕は全てが失われた生を
生きなければならなくなるのだろうか

私は渇望する
ただひたすらに
渇望する