睡魔と覚醒の狭間の詩片

私は今すぐに眠り
夢を見たいと望む
自分がグロテスクに(エロティックに)
変形してゆく夢を

その夢は私に相応しいだろうか


全ての記憶は現実性を欠き
眼前の事物のみが辛うじて現実性を保つ
だがその現実性も極めて薄っぺらなものにしか過ぎない


睡魔とも覚醒ともつかぬ倦怠の中で
僕は人間的(動物的)欲求の幻影に呑み込まれそうになる
狂気とは果たして安楽であろうか
それはきっと恐ろしい
だが同時に甘美なものではないかと
私にはそう思われる