ダイアローグの断念としてのモノローグ。或いはシへの渇望に対する試み。

死は常に私にとって曖昧な
揺れ動く境界の向こう側のもので
その境界はあまりにもぼんやりとしているのだけれど
それはきっと境界のこちら側に
私が確固たる現実を感じていないからなのだろう

私にとって常に全ては曖昧で
私にできることといえば
戯れた理論を作り出し
そこにしがみ付くことだけ

それは私にとって救いか

死もまた私に
一つの救いを提示する
だがその救いもやはり
曖昧なものとして留まり続け

私は求めている
一つの現実を
私の感覚さえも
現実感を欠いているから

それが不可能であると分かっていながら

その不可能性は私にとって絶望である
世界に対する歓びを含みながら

絶望からの救いをそれでもやはり私は渇望する

私は救われることを恐怖しているのだろうか

何一つ分からない
ただ認識が虚無としてあるのみで

「絶望」
或いは甘美としての

mixi 2007年2月12日