無題(改)

雨戸を閉め切って一日中電気灯の部屋で
昼夜など私にとって意味を為さなくなる
ただ トイレの窓がそれを教えてくれるのみで

私はその窓の闇を恐れる
そこから少女の姿を装った魍魎が覗き込み
私を絶望させるのではないかという妄想によって

ああ 私にとって少女の心像は
常に死という名の永遠の虚構としての救いを象徴し
私に甘美を帯びた絶望を抱かせる

妄想が 失ったはずの現実の振りをして私を脅かし
私をあちら側に連れ去ろうとしているようだ
たとえどれだけ恐怖に急き立てられようとも
私は絶望を排泄できない