あの月の兎はきっとぼくの喫む煙草の煙嫌がりはせん
あの雲はもしかしたらばあの月の兎の煙草の煙なのかも
後ろより聞こえくるのはわが国の言葉ではないそう信じたい
こんな夜自分の性が疎ましくなってくるのだ 歓待を待つ
体温が欲しいだけなの性的なものは要らない これは欺瞞か
手に持った煙草の温度感じても身の温もりの代わりにはならず
人の目を憚るように外に出て 我慢出来ない! 雲雀*1にキスを
偶像が非処女であると知り友は黙って歌を聴きつつ泣いた*2
8 月の某日 37 度越し 首を垂れて歩く人々
少女なぜ高尚ぶるのだい きみの裸の美醜 ぼくは知らない *3
血に濡れし少年はまだ乙女子の装いをしてわれを欺く*5
戯れに閨に行こうと誘ってはいけない 娘 きみは残酷 *6